SOUND & THOUGHT JOURNAL

310 / 記録、記憶、残したいもの、音、言葉

誰にもなりたくない

初夏の夜。今日はあんまり寒くなくて気持ちいいから

定禅寺通りのカフェのテラス席でこれを書いてる。

 

最近は、仕事の人間関係とか、普段触れる人の行動、思考に

とても左右されてしまっている気がして、駄目だった。

 

誰かにいつも見られてるような気がして、

ちゃんと本心を綴れなくて、話せなくて、

いつの間にか萎縮して小さくなってしまっている自分がいて。

 

つくづく人間は、環境の生き物だと実感する。

どれだけ自分は崇高に、高尚に生きていけると思っていても、

周りの人がそうでなければ、いとも簡単に流されてしまうんだ。

 

このままの人生で、嫌だと口では言っていても

本能的には満足して立ち止まってしまっている人達に

僕は無意識のうちに染められてしまうところだった。

 

本心を言うと、今の僕には別に娯楽なんていらなくてさ。

ずっとずっと先に、なりたい自分の像があって。

安心安全な日常に甘んじて楽しくなってしまった帰り道は

過去の僕に、未来の僕に罵倒される。

 

「お前の決意ってそんなもんなんだね」

 

違う。このままでいいはずがない。

こんな下衆で小さな世界に僕が留まるなんておかしい。

 

大きくなりたい。幸せになりたい。

幸せにしたい人がいる。作りたい景色がある。

有名になりたい。知ってほしい。見てほしい。

 

僕は誰かに憧れて、ずっと音楽続けてる訳ではないんだ。

はじめたキッカケのバンドはもちろんあるけどね。

 

僕は、ずっと、「誰にもなりたくない」

って思って生きてきた。

 

誰かに染まらないように、誰も選ばない選択をして、

誰にも似ないように曲を作って。

誰かに似てる僕っていう言われ方がね

すごくダサいって思ってしまって。

 

 

でも、これはすごく自分の人生にとってプラスだったなって思う。

 

独自の生き方をするためにどうすればいいんだろうっていう

選択によってでしか出会えなかった人達がいるから。

そしてその人達との出会いが僕にとってとても大切だったから。

 

今の選択の基準が正解かどうか知らないけど、

ただひたすら「自分」を生きることを

全肯定できるようにこれからも生きていくよ。